耳鼻咽喉科ニューロサイエンス研究会のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 本研究会は、その前身である「自律神経研究会」から歴史を重ね、「耳鼻咽喉科ニューロサイエンス研究会」 へと名称を改め、今日まで発展してまいりました。 これまで本研究会を支え、発展させてこられた諸先輩の先生方、ならびに運営にご尽力いただいている多くの 先生方に、改めて深く敬意と感謝を申し上げます。耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚を はじめ、発声、嚥下、呼吸など、多彩な感覚・運動機能を扱う診療領域です。また、自律神経や脳神経、神経 と免疫のクロストーク、神経再生などとの関わりも深く、基礎的なニューロサイエンスの知見が日々の臨床へ とつながる機会の多い診療科でもあります。 一方、本研究会の名称にある「ニューロサイエンス」を、狭義の神経科学だけに限定して捉える必要はないと 考えております。神経に関連する研究はもちろん、耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域における幅広い基礎研究、ト ランスレーショナルリサーチ、さらには新たな診断・治療につながる臨床研究まで、自由に発表し議論できる 場でありたいと考えています。 特に、これからの耳鼻咽喉科・頭頸部外科学を担う若い先生方にとって、魅力ある研究会であることを大切に したいと思っています。 日常診療が多忙を極めるなか、若い先生方が研究を始め、継続することは決して容易ではありません。しかし、 日常診療の中で生まれた疑問を研究につなげることは、新たな視点を得る契機にもなります。さらに、自らの データを発表し、異なる施設や分野の先生方と議論することで、新しい発想が生まれ、次の研究へとつながっ ていきます。 本研究会が単に研究成果を発表するだけでなく、施設や世代を越えて交流し、研究の面白さを知り、「もう少 し研究を続けてみよう」「次はこんなことを調べてみたい」と思える場になればと願っています。 また、本研究会は2018年から開催都市を一か所に固定せず、全国のさまざまな地域で開催してきました。それ ぞれの土地を訪れ、歴史や文化、食、人との出会いを楽しみながら、普段とは少し異なる環境で研究について 語り合うことも、本研究会ならではの魅力ではないでしょうか。そうした交流から、新たな発想や共同研究が 生まれることも期待しています。 学問は、新しい知見を得ることはもちろん、人と人との交流によって発展していくものだと思います。基礎と 臨床、大学や施設、そして世代という垣根を越えて多様な研究者が集い、自由に議論する。その中から新しい 研究の芽が生まれ、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の発展へとつながっていく――本研究会がそのような場であり 続ることを願っています。 これからも多くの皆様に気軽にご参加いただき、研究成果だけでなく、日々の診療から生まれた疑問や新し いアイデアも持ち寄っていただければ幸いです。 本研究会が築いてきた歴史と伝統を大切にしながら、新しい時代にふさわしい研究会として、皆様とともに さらに発展させてまいりたいと存じます。 今後とも耳鼻咽喉科ニューロサイエンス研究会へのご支援、ご参加を賜りますよう、何卒よろしくお願い申 し上げます。 耳鼻咽喉科ニューロサイエンス研究会 世話人代表 八木 正夫
